田園都市線・桜新町駅から徒歩5分。サザエさん通り沿いに建つテナントビル「フラット-1」にて、長年入居していたテナントの退去をきっかけに、オーナー様より賃貸仲介と原状回復工事のご相談をいただきました。オーナー様は、別の所有物件で当社のLPガスをご利用いただいているご縁もあり、お声がけいただいた形です。
募集開始にあたっては、まず周辺相場の調査を実施し、約88㎡という広さや立地特性を踏まえて適正な賃料をご提案しました。提案賃料で募集を開始し、内覧対応を進めていきましたが、問い合わせ自体はあるものの、実際の成約にはなかなか結びつきませんでした。
エレベーターなし・駐輪場なしといった設備条件に加え、退去後そのままの内装では「内装工事費用がかかってしまう」「利用後のイメージが湧きにくい」という声もあり、検討段階で見送られてしまうケースが多く見受けられました。



そこで当社から、より幅広い業種に対応できるよう、原状回復工事の実施をご提案しました。大掛かりなリノベーションではなく、必要な部分にしっかり手を入れつつ、空間としての魅力を高め決まりやすさを意識した工事内容です。
クロス張替えや天井・建具の塗装、トイレ・ミニキッチン・洗面台の新品交換などに加え、床材はタイルカーペットからPタイルへ変更。天井照明は逆富士蛍光灯を撤去し、ダクトレール照明へと切り替えました。内見された時に使い方を想像しやすい“汎用性のある内装”へ整えました。



工事費用は賃料約7ヶ月分で回収できる想定で、投資としても無理のない範囲に収まっていたことも、オーナー様に安心していただけたポイントでした。
工事完了後の募集では内覧時の印象が大きく改善され、約1ヶ月半後にはネイルサロンの入居が決まりました。内装の仕上がりを気に入っていただき、「このままの状態で使いたい」と言っていただけた点は、工事の方向性が正しかったことを示しています。また賃料についても、前テナントの賃料を上回る成果が得られました。
居抜きでは決まりづらかった物件でも、最小限の原状回復と空間の整え方ひとつで、入居者に選ばれる物件へと生まれ変わります。当社ではテナント物件においても、利用シーンやエリアの需要を踏まえたうえで、募集・工事の提案を一貫してサポートし、物件の価値を最大限に引き出すお手伝いをしています。空室が続いている場合や内装の見直しを検討されているオーナー様は、ぜひお気軽にご相談ください。