私道の奥に3棟並ぶ築50年になる2階建てアパートのリノベーション計画。
物件再生にとどまらない価値の提案
設計を弊社が行い、両サイドの2棟は耐震補強を施しました。各棟それぞれ1フロア1テナント、計4区画のテナントビルへと生まれ変わらせました。中央の1棟は痛みが激しいため解体し、共用のウッドデッキスペースとして整備しました。入居者同士や地域とつながる余白をつくることで、単なる物件再生にとどまらない価値を目指しました。
街の未来を担う入居者をみつけだす
完成後のリーシングは、当社運営の「せたがやクラソン」を中心に展開。公開直後から多くの反響があり、最終的には10組以上の申し込みをいただき、全4区画が成約。
現在、「光荘」には山野草を扱うお花屋さんと足つぼマッサージのお店が。「クミハウス」には大判焼き屋さんと、自社ブランドを展開するアパレルのセレクトショップが入居しています。お花屋さんと大判焼き屋さんは、店舗内装の設計施工のご依頼もいただきました。
エリア価値を見据えたリノベーション
元々は1区画あたり月額3万円台で貸していた物件でしたが、リノベーションを通じて大幅な賃料アップも実現。デザイン性と用途の柔軟さが評価され、松陰神社前のエリアにおける新たなスポットとして、少しずつ地域に根付きはじめています。